『片脚立ちを、脱筋力で、より長く立つ』
ようにしましょう。
足腰が弱ると、歩幅を狭くしてヨチヨチ歩きをしがちです。
一般には、それを、脚の筋肉が減ったがためとなっています。
しかし、実際に、あなたも、片脚立ちをしてみましょう。
筋力がある若い人でも、必ずしも、片脚立ちが長く続けられません。
片脚立ちに求められている体力は、筋力ではなく、バランスです。
バランス力が欠如しているから、いくら、筋力アップさせても、片脚立ちの能力が、それほど改善はしないのです。
ですから、同じ片脚立ちをするにしても、意識して、脱力してするようにしないと、瞬間的に、片脚立ち連続となっている歩行が、安定はしません。
筋肉を維持肥大させても、筋肉で動かすものじゃない。
健康のために、筋肉の働きを衰えさせないようにしましょうということは、ひろく認知されています。
しかし、筋肉を働かせて動くようにしてしまっては、身体を強張らせてしまいます。
その結果、どんどん身体は硬くなり、やがて、「腰痛」「肩凝り」「膝痛」などが現れるようになってしまいます。
とかく、筋肉が発達すると、筋力に依存してしまうようになります。
そして、筋力以外を使って動くことを止めてしまいます。
スポーツの世界では、一流ほど、力を抜いて動くようにして、技を高めています。
事実、巧ければ、筋肉モリモリの人よりも、その競技では勝ってしまいます。
ですから、健康のためにも、筋肉を発達させ、関節周辺のクッション性を高めつつ、動作では脱筋力に努めることで、関節を強張らせずに動くようにして、「痛み」や「痺れ」の予防に繋げるようにしましょう。
膝で、立ち上がるから、膝を痛めてしまう。
膝だけに負担を強いる動きだからです。
だから、やがて、膝を痛めることにつながるのです。
同じ動きに見えても、
「膝を倒して、バランスを崩して、立ち上がる」
ようにすれば、膝だけに頼らないことになります。
膝周りに筋肉を増加させれば、「膝痛」改善に役立つとされています。
この理屈通りにしても、必ずしも、あなたの「膝痛」が改善とは限らないのです。
なぜなら、膝周りに筋肉をビルドアップしても、膝で動くことをしていては、膝の負担は減らないからです。
『ウォーキングするなら、膝から歩かない』
ようにしましょう。
せっかく、健康維持改善のためのウォーキングなら..。
「足腰の衰えを予防するため」を、一般には、それを、太腿の筋力低下を防ぐことと解釈されがちのようです。
言葉の「脚力」から、脚の筋力と理解され、それは、すなわち、膝の屈伸力と思われていると疑われます。
さて、膝の力をつけるようにすれば、本当に、日常生活での動きがスムーズになるのでしょうか?
膝の曲げ伸ばしで、人は歩いているのでしょうか?
何も、歩く動作は、膝だけ動かして歩いている訳ではないのは、一目瞭然です。
その他の身体部位も動員して歩いているのです。
膝を休めの姿勢にして抜いて立ち、そのままにして、腰を振って歩くことも可能なのです。
ですから、いくら、膝筋力を強くしても、本来の目的である、健康維持改善には、脚力だけでは、達しえないでしょう。
足腰を強化するために、下半身の衰えを予防するためにと、スクワット運動は推奨されています。
実際、スクワットは、king of exerciseとまで呼ばれているほど、素晴らしい運動ということになっています。
しかし、
膝の屈伸動作によるスクワット
をしていては、膝だけに頼った動きとなり、膝を痛めるだけです。
確かに、太腿に筋肉はつきます。
でも、それは、大腿四頭筋に頼った動きを強化することとなり、膝が酷使され、膝を、更に、痛めつけていることになります。
『椅子に座るようにしてしゃがみ、尻の前突で立ち上がるスクワット』
をするようにしましょう。
ならば、膝を中心とした脚だけのスクワットとはならず、全身運動となります。
そして、膝への負担を、無意識に減らす動作を覚えるようになります。
歩くわけだから、人は、足や脚で歩くものと疑いません。
そして、歩くことは、健康的と鵜呑みにしています。
結果、日々、足脚で歩くことを反復しています。
それにより、お腹に脂肪が溜まり、お腹が出っ張るようになってしまうのです。
『仰臥位、両脚上げ下げ腹筋運動』
を実践すれば、実感できるでしょう。
ただ、脚だけを持ち上げて下ろす動きをしてしまえば、腰を丸めた曲がった姿勢からの腹筋運動をしているのです。
これでは、下腹を凹ませた姿勢を強化させることになります。
凹ませて、下腹を使っていないため、ユルユルとなり、脂肪が流れ落ちていくわけです。
もし、この体操の初動を、股関節からではなく、下腹前突することで足脚を持ち上げるようにすれば、凹みがなくなり、下腹の弛みがなくなります。
コンディショニング・ゴルフ · 2021/08/01
膝で、膝の曲げ伸ばしをするから、パワーが出ない動きになる
のです。
一般には、太腿の筋肉をつけることは素晴らしいということになっています。
特に、足腰を弱らせないためにと..。
そこで、是非、あなたが、どのような動き癖があるかをチェックしてみてください。
『階段を、膝を支点にして上る』
ことをしていれば、膝から上の身体を使わずに動いていることをしてしまっています。
これでは、膝から下の下腿と足だけに頼った動きです。
もし、あなたが、
『階段を、大腿を動かす意識で上る』
ことをすれば、膝が動かされての曲げ伸ばしと変貌します。
この場合は、股関節が支点となった動きになるため、大きな筋肉がある太ももが使われているため、パワーが発揮されやすい動きになるのです。
負荷をかければ、確かに、筋肉は刺激されて肥大はする。
でも、どこの筋肉を刺激するかによって、その負荷の掛け方は違ってきます。
より大きな負荷を掛ければ、体表に近い表層筋が、逆に、より小さな負荷で運動すれば、深部にある深層筋が鍛えられます。
つまり、同じ動きの運動をしても、負荷の程度によって、鍛えられている筋肉が違ってくるのです。
一般に、リハビリでは、痛めているため、動きにくい状態です。
そのため、軽い負荷の運動を、無意識にしているものです。
とは言え、動けるようになってくると、ついつい、負荷をアップさせたりもするでしょう。
それで、完治されてきていると思いがちになるものです。
あくまでも、痛めている筋肉に刺激を加えるように負荷を調整しないことには、損なわれている機能性の回復にはならないので注意しましょう。
筋肉は素晴らしいということになってしまっています。
どんな筋肉をつけるかという、筋肉の機能性については、伝わっていません。
結果、人は、「筋肉量」を落とさないことにだけ、意識が囚われてしまっています。
筋肉は、収縮することで、身体を動かす働きがあります。
決して、筋肉は、勝手に、伸展することはありません。
ですので、身体を動かせば動かすほど、筋肉は使われはしますが、縮こまった筋肉になっていくのです。
つまり、意図的に、筋肉を伸ばすなどの筋肉ケアをしない限り、運動すればするほど、筋肉は肥大はしても、縮まった筋肉になってしまうのです。
そのためもあり、運動効果が限定的になってしまっているのです。
プロ・アスリートが、「筋トレをすると、身体が硬くなる」とか、「トレーニングをやり過ぎて、身体を痛めてしまった」というコメントは、こういう理由からなのです。
多くの情報が、省略されて発信されてしまっている。
逐一、情報を精査しようがありませんから、致し方のないことです。
「膝の痛み」のリハビリに、「膝の周りに筋肉をつけましょう」というのが、当たり前のようになっています。
これなんか、理屈では、正論ですが、起きている現実とは、あまりにも乖離しています。
そもそも、いくら「膝が痛い」にしても、人間、歩いている訳ですから、それなりに筋肉も筋力もあります。
あるのに「膝に痛さ」が続いている症状です。
この状態で、更に、膝の曲げ伸ばしをすることが推奨されているのです。
確かに、膝の曲げ伸ばしをすれば、膝周辺に負荷がかかり、筋肉の成長が促されるでしょう。
でも、筋肉がないから、「膝痛」になったのでしょうか?
そのような検査結果になるような、検査をしているでしょうか?
もし、「膝痛」で、「筋肉をつけるようにしましょう」とアドバイスされ、それなりに、膝の曲げ伸ばし運動をされているなら、今一度、考えましょう。