『脛をソファーに預けた流れで歩く、走る』
バランスが保たれたままでは、動きは生まれません。
それは、停止状態です。
常識では、停止状態から動き、動き続けるためには、筋力が働くことになっています。
そのため、筋力が衰えてしまうと、健康問題を抱えてしまうという理屈になっています。
そうなのですが、筋力の働きの衰退を予防すれば、老化は軽減できるのでしょうか?
筋肉は、収縮することで動きが生まれる構造になっています。
つまり、縮こまるわけです。
筋肉維持を図るとは、筋肉を縮こまらせるようにしていることになるわけです。
それでは、縮こまらせて、硬くなる身体づくりをしているようなものです。
だからでしょう、スポーツの指導者は、それほど、筋トレを初期からは課していないのは..。
硬くなった身体では、巧みな動きにはならないことを感覚的に知っているからです。
そこで、このドリルをすることで、体感的に、どんな動きをすれば、動きやすい身体づくりとなるかを知りましょう。
これにより、筋力に頼らずとも、動きが生まれることを知るでしょう。
そうすれば、運動を遣り過ぎることで、
『等尺性収縮ストレッチ』
という、積極的に、硬く縮こまった筋肉を解きほぐして、その筋肉を動きやすくさせる方法があります。
縮こまっている部位がストレッチされる体位をとり、その部位がストレッチされた状態から、押し合いっこすることで筋緊張させるというやり方です。
ストレッチしつつ、力を入れることで、ストレッチされることによる感覚が麻痺されるため、より効果的にストレッチすることができるのです。
特に、カチカチに「凝っている」筋肉を解放させたいなら、お勧めのやり方です。
姿勢まで悪くさせている筋肉ですと、ふつうにジワーっとさせるストレッチでは、姿勢の改善までには至らないものですから..。
コンディショニング・ゴルフ · 2021/09/23
ゴルフスイングは、そんなに力を必要としない
ことに氣づきましょう。
なぜなら、
ゴルフスイングは、ボールに向けて、上げたクラブを落下させている
からです。
この点を把握されていないと、スイング中、クラブの重さを持ち続けて振ってしまうからです。
クラブを持てば持つほど、その分、クラブの落下の妨げとなります。
妨げをしている認識がなれば、更に、力強くクラブを持ち、ボールにクラブヘッドをぶち当てるスイングをし続けることになります。
こうならないために、一般に、
「力を抜いて振る」
「払い打つ」
「打ち込まず、ヨコに振る」
「ゆっくりと振る」
「ヘッドの重みを感じて打つ」
「ボールの先に薄くターフを取る」
などと指導されているのです。
不必要な努力をしているから、身体を痛めることにもなるのです。
施術中の「痛さ」にもいろいろあります。でも、反射的に、身体が勝手に動いてしまう「痛さ」は、危険信号を意味します。痛いのがフツウだと思いたがるようです。危機的にコンディションが悪化しています。ただの「ぎっくり腰」「腰痛」ではありません。もっと深刻です。対応しましょう。
当院の「ぎっくり腰」の施術を紹介します。突然、グキッとやってしまい、腰が固まり、ヨチヨチ歩きとなり、靴下が履くのがたいへん、しゃがむのが一苦労、寝返りが難しい.... 一般的な「ぎっくり腰」の特徴です。対応は、「ぎっくり腰」を患ってから、それほど日が経っていないならば、即、反射的に動かす施術をしています。その結果、動きが復元されてきますので、帰るときには、腰に違和感は多少ありますが、動きやすさを実感して帰ってもらっています。
枕をして寝ることは一般的でしょう。
でも、仰臥位で、枕の上に頭を置いて寝ることで、多少なりとも、頭は、脚や胴体よりも前に位置するポジションになるように癖づけているのです。
街で人を観察していると、ほぼ誰もが、頭が、背骨よりも前に出て、猫背姿勢になっています。
車を運転しているドライバーの方々も同様です。運転中、頭がヘッドレストに触れている人は稀です。
もし、健康のために運動や体操をされているならば、せめて、その時間の瞬間でも、
『意識して、肚を前突させて、頭が引かれた姿勢でする』
ようにしましょう。
例えば、ジョギング。
無意識では、頭が前にあるため、必然的に、背中を丸めて走っているものです。
それを、意識して、頭が引かれた姿勢で走ることで、足や下腿を動かす走りではなく、大腿や肚から動かす走りとなることに氣づけるでしょう。
そして、ラクさを覚えるでしょう。
また、姿勢を変えることで、膝腰肩への負担が軽減されることにもなり、関節痛の予防となることにも体感できるでしょう。
筋肉があることと、筋肉を使って動くこととを、ごちゃ混ぜにしてませんか?
筋肉を維持、肥大させることは、健康のためになります。
しかし、だからと言って、筋肉に頼って動くようにしましょうということではありません。
筋肉を使えば使うほど、筋肉は、縮まるだけ
です。
そして、縮まり、硬くなってしまいます。
やがて、筋肉がもつ、弾力性が失われて、ある時を境にして、「痺れ」や「痛み」だすのです。
だから診断を受けると、ケアのためにと、「筋肉をつけましょう」と言われ、更に、筋肉で動くようにして、更に、縮めてしまっているのです。
だから、一向に、「関節痛」が治らないのです。
これ、すべて、誤解によるものです。
筋肉は着ても、動く際は、筋肉を使わないようにして動く
ものなのです。
スポーツの世界では、よく「力を抜け」とアドバイスされています。
筋肉に頼らずに動く意識をもてば、筋肉の縮こまりが防げ、診断されているように、筋肉がもつクッション性が活かされて、関節の「痺れ」「痛み」を予防してくれるようになるのです。
運動さえすれば、健康数値が改善するのは、日ごろ、動かない人です。
既に、活発に動いている人が、運動のための運動をするくらいでは、数字では表せない気分が改善されるくらいです。
運動を遣りさえすれば、健康になれるという錯覚に氣づきましょう。
例えば、既に、「腰を丸めた」「猫背」姿勢の人が、運動をすれば、どの運動も、すべて、その姿勢のままでしています。
これでは、血液循環や心肺機能にはプラスにはなるでしょうが、運動を続けていれば、膝や腰や肩を痛めてしまい、運動を続けられなくなるでしょう。
結果、運動効果は、どれも得られず終わってしまい、残ったのは、自己否定、自己嫌悪といった、マイナス思考。
ですから、
運動するなら、運動する前の、姿勢づくりから
始めましょう。
例えば、
『座っているときに、一瞬でも、臍下を前に出す』
ことなどです。
これは、確かに、運動をしているとは言われません。
が、ピアニストのように、より長い時間、姿勢を正して座れるようになれば、それだけでも、健康的にはなっているのは事実と思いませんか?
健康診断にはない項目ですが..
「痛み」「痺れ」があるから、「痛み」「痺れる」と思っていませんか?
その「痛み」「痺れ」を時系列に考えましょう。
そうさせることを、無意識に、しているから、「痛み」「痺れ」が、後から起きているものです、それが、傷害でなければ。
そう考えれば、どうして治療を続けているのに、いつまでも、「腰が痛い」「膝が痛い」「肩が上がらない」ままなのかに氣づけるでしょう。
治療は、あくまでも、不具合を減らすことをしているに過ぎません。
この点を把握されていないために、時間が経ち、本格的に、病気になってしまった後に発見され、「やっぱし」と誤解してしまっていることが、多々あります。
コンディショニング・ゴルフ · 2021/03/13
便利さの代償に、人間が持っている能力が退化してしまうことがあります。
あるものも、不使用ならば、退化し、衰え、機能しなくなります。
であるためもあり、「運動を」「筋肉を」と潜在意識に訴えられています。
ただ、運動をするなら、
『力を抜いて、運動しましょう』
動けば、それだけで、筋肉は刺激されます。
それを、意識して、力を込めて運動してしまえば、筋肉の縮こまりが強くなり、身体は硬く、重くなってしまいます。
人間は、誰もが、どんどん硬くなっていくものです。
ですから、せっかく運動をするなら、故意に、筋肉を使わないようにしないと、動けない身体づくりをしていることになってしまいます。
動けるようにするための運動が、実際には、筋肉の鎧を着て、重くさせていることになってしまうのです。