施術をただ受けているだけでは、体感できないでしょう。施術が潤滑油の役目をするのが....
施術を受けて、「体調が良くなった」「体が柔らかくなった」「若返った」と言えるほどなら、膝関節の動きや、滑らかさの違いを認識できるでしょう。
あたかも、膝関節に潤滑油を注入したかのような錯覚になるくらい、膝関節が滑らかになるものです。
なにも、ヒアルロン酸を膝に注射しなくても、滑らかになるのです。
もっとも、ヒアルロン酸の注射を受けても、永続的に「膝が滑らかになった」とは、聞いたことはありませんが....
「二重跳び」をしようと励んでいる子を見かけました。
何度も失敗を繰り返しても続けていました。
でも、出来るようにはならないでしょう、あのまま続けていても....。
なぜなら、両膝の屈伸による「二重跳び」をしているからです。
それでは、飛んでいるように錯覚しているだけで、実際には、高く飛んでいないのです。
膝を曲げてしまえば、高さが貰えないのです。
結果、空中に浮かんでいる時間が短くなり、「二重跳び」が果たせないのです、努力しても。
「二重跳び」が出来なくても、なんら生活する上では支障はありません。
しかし、膝の曲げ伸ばしする癖があるということは、それだけ、歩く動物である人間が、膝の曲げ伸ばしで歩行をしてしまっているということを示唆しています。
これでは、膝を酷使していることとなり、やがて「膝を痛め」ます。
膝の曲げ伸ばし歩行をするのではなく、膝が曲げ伸ばしされる歩行
にすれば、障害による「膝を痛める」ことはなくなります。
『座布団座位で、開脚』
お尻下に座布団やストレッチポールなどを敷くことで、より股関節の柔軟性が要求されるようになります。
その分、股関節が柔らかくなり、動かしやすくなります。
そうなると、無意識に身体は、動かしやすいところを使うようになるため、膝や足首による歩行であったのが、股関節へと、動作の役割を分散するようになります。
その結果、膝への負担を減らせるようになり、膝が棒状になってしまうことが軽減されます。
膝の疲労が減れば、それだけ、膝のクッション性が保たれます。
そして、腰への累積衝撃が減り、「腰痛」予防改善となるのです。
ドカンドカン歩きしてませんか?
スピーディに歩くと、この現象が見られます。
特に、畳の上では、はっきりと音で認識できます。
普段は、ゆっくりと歩いているので氣づかれませんが、急ぎ出すと、癖が現れるものです。
確かに、歩くことは、地面を踏むことです。
しかし、高齢者の歩行を観ていると、バランス力に問題があると、落下歩行になってしまうようです。
この癖があると、筋肉が縮み硬くなってしまうため、クッション性がなくなり、膝が痛くなってしまうでしょう。
高齢が、「膝痛」を引き起こすのではありません。
「膝痛」を引き起こすことをしているから「膝痛」になってしまうのです。
そう考えれば、運動することと、リハビリすることとの違いを認識できるでしょう。
動き方を矯正しないことには、ただ運動するだけでは、「膝痛」は改善しませんから....。
『体を起こして、階段を上がる』
年配の方に多く観られる、「猫背」から、更に前傾姿勢で、覆いかぶさった上体で、階段を上ることをしていては、膝も痛くはなります。
これでは、膝に重しを乗せた状態で、膝を働かせています。
確かに、階段という危険地帯ですから、足元を目で見て上りたいでしょう。
それでも、首を曲げ、背中を曲げ、腰を曲げてでは、「膝痛」は治らないでしょう。
こうなる前に、今からでも、歩き方を、
『肚から歩く』
ように努めましょう。
ならば、上体が起き上がりますから。
足脚を足脚で動かして歩いているから、やがて、前屈みの姿勢になってしまうものですから....。
筋肉を維持肥大させても、筋肉で動かすものじゃない。
健康のために、筋肉の働きを衰えさせないようにしましょうということは、ひろく認知されています。
しかし、筋肉を働かせて動くようにしてしまっては、身体を強張らせてしまいます。
その結果、どんどん身体は硬くなり、やがて、「腰痛」「肩凝り」「膝痛」などが現れるようになってしまいます。
とかく、筋肉が発達すると、筋力に依存してしまうようになります。
そして、筋力以外を使って動くことを止めてしまいます。
スポーツの世界では、一流ほど、力を抜いて動くようにして、技を高めています。
事実、巧ければ、筋肉モリモリの人よりも、その競技では勝ってしまいます。
ですから、健康のためにも、筋肉を発達させ、関節周辺のクッション性を高めつつ、動作では脱筋力に努めることで、関節を強張らせずに動くようにして、「痛み」や「痺れ」の予防に繋げるようにしましょう。
膝で、立ち上がるから、膝を痛めてしまう。
膝だけに負担を強いる動きだからです。
だから、やがて、膝を痛めることにつながるのです。
同じ動きに見えても、
「膝を倒して、バランスを崩して、立ち上がる」
ようにすれば、膝だけに頼らないことになります。
膝周りに筋肉を増加させれば、「膝痛」改善に役立つとされています。
この理屈通りにしても、必ずしも、あなたの「膝痛」が改善とは限らないのです。
なぜなら、膝周りに筋肉をビルドアップしても、膝で動くことをしていては、膝の負担は減らないからです。
下りで、立ち往生している登山者をみかけます。
その時に、「下りはキツイ」と耳にします。
何気なく口にした言葉でしょう。
でも、下りが、キツクさせているのでしょうか?
実際のところ、大腿四頭筋の柔軟性や弾力性が乏しいコンディションだからではないでしょうか?
だから、登りでの大腿四頭筋の働きから、疲労が蓄積されて縮こまり、下山中に、苦痛感が足脚や膝に堆積されてしまうのではないでしょうか?
もし、あなたが、下山中、足脚が棒状となり、「膝痛」に見舞われるようでしたら、
『正座位で仰臥位の、大腿四頭筋ストレッチ』
をしてみましょう。
本来ならば、簡単に、正座したまま、仰臥位になることが出来るものです。
これをすることで、大腿四頭筋に偏った動きをしなくなるものです。
「腰を丸めた」「腰が曲がった」「背中を丸めた」「猫背」姿勢の矯正方法として、
『立位 ハック・スクワット』
をお勧めします。
両太もも裏に棒を通して保持した立位から、屈伸します。
より深く腰を下ろすと、腰や背中を丸めてしまうでしょう。
そうならないように、姿勢をキープしたままスクワットすることで、姿勢が矯正されます。
続けていると、老けた姿勢にならないばかりか、「腰痛」「膝痛」「股関節痛」「肩凝り」対策にもなります。
姿勢がよければ、それだけ、凝ることがないからです。
『四股位、下肚を、より前へ』
の動きを繰り返すことで、根っこから健康づくりをしましょう。
このような、非日常的動作でもしない限り、効率的な、燃費のいい動きをしなくなります。
下肚を前に出そうとしても、脚の付根部が硬いがために、それほど、下肚が前には出てくれないことを体感するでしょう。
それでも、この体操後に歩くと、股関節に油が注入されたような感覚を味わえるものです。
そして、脚が長くなった感覚も得られることでしょう。
それだけ、普段、体幹や股関節のもつ能力を活かさずに動いている証拠です。
だから、膝にばかし負担がいってしまい、膝を痛めてしまうとも言えるでしょう。
この体操をして、間接的に、膝への負担を軽減させて、「膝痛」を癒しましょう。